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小さな友達 -1-

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小さな友達 -1-小さな友達

小さい頃、誰もが「小さいお友達」の存在があった。
ぬいぐるみだったり、戦隊物のオモチャだったり、その「お友達」は人それぞれ違っている。
……でも、その小さいなお友達は、寂しい心を癒してくれたり、元気付けたり、一緒に遊んでくれたりもして、そのお友達がないと不安で仕方なかった記憶がある。
いっつも一緒に居て、どこに行くにも一緒に連れて行っていたのに、いつからだろう、そのお友達がいなくても平気になってしまったのは……。
PPPPPPP。
頭の上で目覚まし時計が起きる時間だと怒鳴った。
聞こえているけれど、聞こえない振りしてさらに布団の奥深くに潜る私。
(あと、5分。あと5分寝かせて)
そう心の中で呟いた時、耳元で誰かが囁いた。
『あと5分寝ちゃったら、学校遅刻するよ』
え?
お母さん?
ビックリして布団から出ても、そこには誰もいなかった。
「恵、いつまで寝てるの?早く起きなさい」
そう言って母が部屋のドアを開ける。
「さっき起こしに来たんじゃないの?」
「何言ってるの。恵がなかなか起きてこなから、今起こしに来たんじゃない」
寝ぼけてないでさっさと下に下りてきなさい──。そう釘をさして、母は部屋から出ていった。
「気のせいだったのかなぁ。でもはっきり聞こえたんだけどなぁ。夢見てたのかなぁ…」
独り言のようにブツブツ言う私。
そしてもう一度時計を見て、ベッドから飛び降りた。
「ヤバイっ!遅刻するっ」
慌てて、制服をクローゼットから取り出し、ハイソックスをタンスから取り出す私。
そして急いで部屋から出ようとしたとき、背後から声をかけられた。
『行ってらっしゃい』
即効振り返ったけれど、やっぱりそこには誰もいない。
でも、今度は聞き間違いなんかじゃないことをはっきり認識した。
女の人…というよりも、幼い女の子の声とも言うべきだろうか。
でも、どこか懐かしい声だった。

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